とき みちて 咲き
朝の9時30分
日陰のアスファルトには
昨日降った雪が、苔のようにカサカサにへばりついて残っていた。
一方で
車のボンネットの残り雪はみずみずしく
かすかな音をたてながらみるみる融けていく。
そのさまは
意思を持った生命体のようだった。
この雪たちは、なにを内包していただろうか。
何を
積もらせていたのだろうか。
夜、豆まきをして
歳の数だけいただいた。
一年一年、
私はなにを積もらせることができているのだろうか?
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