HOPE JAPAN [休日さんぽ]
シルヴィ・ギエムのステージを観た。
凄かった。 もうこのひとこと。
バレエとか
コンテンポラリー・ダンスとか
全く無縁で何の知識もなく、友人に誘われなかったら気後れして
絶対行けなかった(行かなかった)であろう公演。
でも
なんの知識も要らなかった。 ただ感じればいいんだと分かった。
存在と気配がとても力強くて美しい彼女は
女性でも男性でもなく
「性」を完全に超越した『生』。
”いのちのかたまり”がただ人の姿をとっている、かのよう。
心身を極限まで研ぎ澄まし、削ぎ落としたら
人は性別を超える存在になるのかもしれない。
そのしなやかな肢体は
いったいどれほどの鍛錬によって磨き上げられたものなのだろうか。
『ボレロ』ももちろん素晴らしかったけれど
ソロの演目『TWO』に、いちばん魅了された。
小さく四角に切り取られたステージで静かに躍動しはじめるギエム。
残像が眼に焼き付く。 徐々に、深く、熱く、胸に刺さる。
もう、もう
あまりにかっこよすぎて鼻血出そう(笑)